屍人荘の殺人 原作本 レビュー
今村昌弘 著 屍人荘の殺人
読みましたー。
昨年2019年の12月に映画化された原作本です。
私も映画を見に行きまして、面白かったので原作本を読んでみたいと思い、さっそく読みました。
●あらすじ
大学のミステリ愛好会のメンバー葉村譲と明智恭介そして探偵少女の剣崎比留子と曰く付きの映画研究会の夏合宿に参加するために、ペンション紫湛荘を訪れる。
しかしそこで、想像もつかない事態に巻き込まれてしまい、ペンションから一歩も出られなくなってしまう。
そんな中、映画研究会の1人が密室で殺される事件が発生する。
それは、連続殺人事件の幕開けだった。
●感想
面白かった。
映画も面白かったけど、原作も面白かった。
まあ、原作が面白いのは当たり前なんですけどね。面白いから映画化されたわけで。
さて、話の内容は、、、
今まで読んだことのないタイプのミステリーでした。
何がかというと、状況がまずあり得ない。
でも、あったら面白い状況を作り出しています。
そして、この状況が建物から一歩も出られない、という密室になっている。そしてその中で密室殺人がおきるという二重の密室となっているということ。
また、探偵少女である比留子の推理方法が面白い。
推理小説というとトリックを解き明かしがちなのだが、比留子はトリックという方法ではなく、なぜという動機の推理を行う。
なぜ犯人は、わざわざ手の込んだ密室殺人をしようと思ったのか。ということ。
先に動機を推理するという推理小説は、初めてで新鮮でした。
続編が出ているようなので、機会があれば読んでみようと思っています。
映画をみた人も見ていない人も面白いと思います。